心筋梗塞の正しい予防策を知れば死亡率がぐんと下がる可能性大!

健康

死亡リスクのある心筋梗塞の多くは予防できる。東海大学病院循環器内科・伊苅裕二教授に聞いた。

心筋梗塞はリスク要因を減らし、症状が見られればすぐに病院を受診することが対策の基本になる。リスク要因は、脂質異常症(特に高LDLコレステロール)、糖尿病、高血圧、喫煙習慣だ。

しかし、予防策としてまだあまり知られていないことがある。まずは、LDLコレステロールを下げる薬として認可されている「スタチン」の使い方だ。

日本では、基本的にLDLコレステロールが高くなければ適用外。ところが心疾患が死因の第1位である米国では、「糖尿病があればスタチン」とガイドラインで定められている。

「糖尿病治療でヘモグロビンA1cを基準値以下にしても、心筋梗塞の予防にはなりません。有効なのは、あくまで腎不全などの糖尿病合併症に対してです」

糖尿病であることそのものが、心筋梗塞のリスクを上げる。そして、これまでの研究で「心筋梗塞のリスクを下げる」と結果が出ているのがスタチンなのだ。

「循環器内科医は、スタチンを『LDLコレステロールを下げる薬』というより『心筋梗塞予防の薬』と考えています」

これは、心筋梗塞の2次予防にも通じる。

心筋梗塞を一度起こすと、近いうちに2度目を起こしやすく、死亡率は極めて高い。そのためスタチンの中でも作用の強い薬を用いて、厳格にLDLコレステロールの数値を下げる。

「しかし、LDLコレステロールが基準値よりはるかに低い心筋梗塞患者も珍しくありません。こういった患者への対処が長年の議論でした」

これに関して、最新の研究では「もともとLDLコレステロールが低い場合も、心筋梗塞の2次予防にはスタチンを用いたほうが再発率が低い」との結果が出ている。

「スタチンを最大量投与しても、LDLコレステロールは50(mg/dl)前後までしか下がらず、身体への影響はありません」

■不安定狭心症はより注意が必要

あまり知られていない心筋梗塞の予防策の2つ目は、心筋梗塞の前兆である「狭心症」への対処だ。

狭心症は、心筋(心臓を構成する筋肉)に酸素と栄養素を運ぶ冠動脈の内側が細くなり、心筋への血流が悪くなった状態。症状の出る場所やその強さ、内容は人それぞれだが、「動くと主に胸が苦しくなる(胸ではなく、歯痛、腹痛、胸のむかつきなどと表現する患者もいる)」「休むと5分ほどで治る」が特徴だ。

狭心症には、安定狭心症と不安定狭心症があり、後者は2割弱が1カ月以内に心筋梗塞を起こす。だから、不安定狭心症はより注意が必要だ。

不安定狭心症は、狭心症の発作の頻度が増えたり、安静時にも起こすようになった時に疑う。厄介なのは、安定狭心症から不安定狭心症への移行が患者の自己申告でしか判断できない点だ。

「感度の高い検査を行っても、異常なしと出ることは珍しくありません」

ある狭心症の患者は、「胸が苦しくなる頻度が増えたようだが、問題ない。不安定狭心症ではないと思う」と伊苅教授に言った。狭心症を調べる負荷心筋シンチグラフィーでは異常なし。数日後にCTの予約を入れたところ、その日が来る前に心筋梗塞を起こした。

「狭心症で、少しでも症状に変化が見られれば主治医に伝えてください。検査結果が異常なしでも、不安定狭心症が考えられれば、カテーテルを用いた治療(PCI)を行い、心筋梗塞への移行を防ぎます」

心筋梗塞に対する知識が徹底すれば、死亡率はぐんと下がると考えられている。
 
 
出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170221-00000014-nkgendai-hlth



名無しさん
2017/02/21 09:46
結局、LDLコレステロールが高い人は、早めからスタチンをら内服した方が良いということか?結論が、よく分からなかった。
 

名無しさん
2017/02/21 11:13
①スタチンは日本では、基本的にLDLコレステロールが高くなければ適用外。
②狭心症で、少しでも症状に変化が見られれば主治医に伝え検査結果が異常なしでも、不安定狭心症が考えられれば、カテーテルを用いた治療(PCI)で心筋梗塞への移行を防ぐ。記事の通りだとしても「言うは易く、行うは難し」の感がある。
記事冒頭のリスク要因の内、禁煙ぐらいは実行可能かも知れませんが。
 

名無しさん
2017/02/21 11:05
薬になんかに頼らず、体質改善で自主努力すべき。
 

名無しさん
2017/02/21 10:10
てか薬に頼る前にLDLコレステロール値なんて食生活の見直して大概の人は改善するだろ。
 

名無しさん
2017/02/21 16:31
>>心筋梗塞
この日本人死因に多い心筋梗塞。
これの大きな原因は体温の低下だ。
宇宙の物体は冷やすと固くなる。
水を冷やすと氷になる原理だ。
人間の体に血栓という固まりができることは、体の冷えなのである。
体温が1度低下すると代謝は12%減衰する。
これにより、脂肪や糖が十分に燃焼処理できずに燃え残り、高血糖や
高脂質を起こし、それにより肥満などメタボになるということ。
体温1度の低下で免疫力は30%低下するので、肺炎・アレルギー・
免疫異常などを起こし、万病の元となる。
この現代人に意図的に興された低体温化現象。
医療マフィアにとっては笑いが止まらないであろう。
名無しさん
2017/02/21 12:30
薬に頼らない方法を知りたい。

 

名無しさん
2017/02/21 22:21
生活改善すれば済むだけの話を、わざと小難しく見せかけて、薬を売ったり、病院におびき寄せようとしたり・・・毎度毎度手口がおんなじだね。
正しい知識を身につければ病院も医者もスタチンもカテーテルも要らないよw
 

名無しさん
2017/02/21 12:05
馬鹿言え、あんな副作用の強い薬。
遺伝でコレステロール高いと食事変えても下がらないが、祖母は90過ぎまで生き、父は80
過ぎても元気よ。

 

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