子供が急に咳き込んだり、胸からゼーゼーと鈍い音が聞こえ苦しがることがあります。
夜中に急に苦しがり、どうしたらいいか困ったお父さんお母さんもいるはず。
これは、気管支炎といって、呼吸疾患の一つで気管支が炎症を起こすことです。
気管支炎は、どんな症状で何が原因の病気なのか?
気管支炎になってしまったら、保育園や幼稚園に行っていいのか?それとも休むべきなのか?
そんなみなさんがお持ちの疑問について、情報を集めてみました。
【気管支炎とはこんな病気】
みなさんは気管支炎とはどのような病気かご存知でしょうか?
気管支炎とは肺の上の部分、喉から肺に繋がる気管支が、ウィルスや細菌感染を原因として炎症を起こすことです。
風邪をこじらせたりすることで、炎症が喉から呼吸器に進み、症状が表れます。
気管支炎の症状は、風邪と似たようなもので、激しい咳・鼻水・発熱といった症状に合わせて、胸からゼーゼーと呼吸音が聞こえ、息苦しさを感じます。
これらの症状は、喉の奥を過ぎた部分で起こることから、風邪よりも一般的に症状が重いとされます。
気管支炎は、決して完治が難しいような難病ではなく、適切な治療を行えば数日で症状は治まってきます。
しかし、気管支炎を甘く見るといけません。
こじらすと肺炎等を誘発し、長引くき悪化するもので注意が必要です。
【気管支炎にかかったら、幼稚園や保育園に行ってもいいのか?】
気管支炎と診断されたお子さんを、保育園や幼稚園に登園させていいのか?判断の困ったお父さんお母さんも多いはず。
先ず知っておかなければならないのは、気管支炎は学校保健安全法にある、登園を禁止されている病気ではないことです。
気管支炎自体は、他人にうつるものではありません。
ただ注意しなければならないのは、気管支炎を引き起こしたウィルスや細菌は、咳などから他者に感染します。
気管支炎は人にうつるものではありませんが、ウィルスや細菌を撒き散らさないように、マスクや手洗いは大切なことなのです。
それでは、気管支炎の症状が出たお子さんを、保育園や幼稚園に通わせていいのか?
それは、熱ありか熱なしかで変わってきます。
発熱の症状が出た時には、保育園も幼稚園も休むこととなります。
これは、体温が37.5度以上となったら休園するといったルールが、どこの保育園にもあるはずです。
また幼稚園では、仕事を持たないお母さんが多いこともあり、発熱した時点で自ら休むケースがほとんどのはずです。
このように気管支炎でも、熱ありの場合は休園することとなります。
問題は、気管支炎の症状が表れてから、熱なしの場合はどうするかということです。
熱なしでも、咳や鼻水、ゼーゼーといった息苦しい呼吸音が残っている場合が問題です。
一般的には、お子さんの体のことをことを考えると、気管支炎の症状が完治するまで休ませることができればベストでしょう。
熱が下がったといっても、まだ体内にはウィルスや細菌が存在しているので、うつしてしまうリスクも残っています。
しかし、お父さんもお母さんも仕事を持っている家庭では、熱が下がったら保育園に預けたいというのも本音ではないでしょうか。
お子さんも熱が下がったら、じっとしていることもできす、保育園に行きたいと訴えることもあるはずです。
どちらの考えも理解できることなので、非常に判断を迷う場面でありますが、この場合は確固たる答えはないかもしれません。
しかし、お父さんお母さんは最後は決めなければならないことでもあるので、次の二つの考えを参考にしてみてください。
一つは、医者に「いつから通わせていいのか?」相談して意見を聞くことです。
どのタイミングで通わせればいいのか?通うにあたっての注意事項は何かを、確認してください。
二つ目は、お子さんがマスクを嫌がらずに、日中は付けて過ごすことができるのかということです。
ウィルスや細菌の感染のリスクがある以上は、保育園という限られた空間の中で、マスクを付けて過ごすといった配慮が出来るかどうかが大切です。
これは、お子さんの年齢や親の言いつけを理解できるかどうかによっても変わってくることですが。
お子さんが急な気管支炎を患うことは、大変驚くことのはず。
一方で、働くお父さんやお母さんは、なかなか仕事を休めないのも事実です。
大切なのは、お子さんの体調を考えること。
そして、症状や状況を見ながら、一番お子さんのことを理解している、お父さんやお母さんがしっかりと判断をしてあげることが大切です。