春先になると、鼻がムズムズ・目がショボショボしてくる人も多いはず。
春の訪れとともに、花粉の季節の到来です。
花粉症持ちの人にとっては、憂鬱な季節がやってきます。
また、これまで花粉症にならなかった人でも、もしかしたら今年はデビューするかもしれないので油断は禁物です。
スギとヒノキの花粉は、例年並みの予測ですが、単純に比較すると、今年は約2倍に増加する見込みなので、万全の対策が必要です。
花粉が飛ぶピークの3月中旬になる前に、しっかりと花粉対策の準備をしましょう。
花粉症を少しでも軽くするために、最新の予防法について、みなさんにご紹介します。
花粉症の対策とは?
花粉症とは、花粉がアレルゲンとなり、鼻水やくしゃみがアレルギー反応となって出てくるものです。
グジュグジュと出る鼻水は、鼻から侵入して鼻腔についた花粉を、外に出そうとする免疫反応の一つです。
これらのことから考えると、まずは「花粉を鼻から吸い込まないこと」が大切です。
もし花粉が入ってきてしまったら「鼻を洗浄して花粉を落とすこと」を行います。
そして、「花粉を異物と捉えて過剰な免疫反応が起きないように抑えること」、これら3つが、花粉対策の基本となるのです。
花粉を体内に入れないための効果的なアイテム
花粉を体内に入れないようにするには、マスクが基本的な対策となりますが、それだけでは十分とは言えません。
また、どうしてもマスクを外さなければならない場面も出てくるはずです。
そんな状況でも、花粉の侵入をガードするアイテムをご紹介します。
鼻挿入型マスクは、鼻の穴に、カプセルのようなフィルター付きマスクを入れてしまうという発想です。
鼻の穴に入れてしまうので、目立ちにくいにも関わらず、花粉の侵入をガードします。
水洗いもできるので、繰り返し使うこともできる優れものです。
もちろん、普通のマスクと併用することで、さらに花粉をシャットアウトすることができます。
体内に花粉を入れないことが、最も効果が見込める対策なので、TPOを考えながら、マスクと鼻挿入型マスクを使い分けていくのがいいのではないでしょうか。
入ってきてしまった花粉を洗い流す効果的なアイテム
それでも、もし花粉が入ってきてしまったら、花粉を洗い流しましょう。
ただし、花粉を洗い流すといっても、どのようにしていいのかわからない人も多いのでは。
そんな時には、鼻洗浄器で花粉をしっかりと落としましょう。
鼻洗浄には抵抗感を持つ人多いようですが、使用者の多くが気持ちがいいと感じています。
マスクを着けて外出しても、どうしても完全に花粉をシャットアウトすることができません。
外出先から帰ってきたら、早めに花粉を洗い流すことで、鼻のムズムズを防ぎましょう。
花粉に対する過剰な免疫反応を抑えるのに効果的なアイテム
「花粉を体内に入れないこと」、「入ってきた花粉はすぐに洗い流すこと」の2つの対策を紹介しました。
しかし、そもそも花粉は人間にとって害を与える異物ではありません。
それにも関わらず、花粉に対して起こる間違った免疫反応が、アレルギー反応です。
花粉症の人は、花粉に反応してリンパ球でIgE抗体が作られ、肥満細胞(マスト細胞)と結合します。
さらに花粉が体内に入ってくると、そのIgE抗体と結合し、肥満細胞からヒスタミンを放出します。
このヒスタミンは、アレルギー誘発物質と呼ばれ、鼻や目を刺激します。
このヒスタミンの放出を抑えるのが、花粉症対策の薬なのです。
花粉症の薬には、「第1世代抗ヒスタミン薬」と「第2世代抗ヒスタミン薬」の2つのタイプがあることをご存じでしょうか。
現在は、花粉症で医者にかかると処方される薬の多くは、第2世代抗ヒスタミン薬です。
第2世代抗ヒスタミン薬はアレルギー反応を鎮めるだけでなく、アレルギーを誘発するヒスタミンが、体内に放出されるのを阻害する働きを持つのです。
そして第1世代の薬に比べて、眠気や口の中の乾きといった副作用が少ないことが利点とされています。
受験生やデスクワークの多い社会人にとっては嬉しいことです。
これはスイッチOTC薬品といって、病院で処方される薬が薬局で買えるようになったことから実現しました。
病院に、忙しくてなかなか行けない人にとっては嬉しいことです。
正常な免疫反応に戻すことに効果的なアイテム
花粉への異常な免疫反応に対して、生活習慣の見直しや体質改善を行うことで、正常な免疫反応に戻すことも効果が見込めると言われています。
これは、皆さんも耳にしたことがあるかもしれませんが、腸内細菌や腸内環境のバランスが悪くなることで、免疫反応の異常を引き起こしているとされています。
実は腸内には、身体に存在する半分以上の免疫細胞が存在しているため、腸内環境の悪化が免疫機能を狂わせると言われているのです。
腸内環境を整えるためには、ビフィズス菌などを積極的に摂っていきたいものです。
腸内にはたくさんの菌が存在しますが、バランスを良くするためには善玉菌が有利な環境にする必要があります。
その善玉菌の代表が、ビフィズス菌や乳酸菌と言われるものです。
飲みやすいカプセルタイプで、15種類の善玉菌を摂取することができます。
これなら毎日でもコツコツと続けることが出来るはずです。
毎日の健康維持にも繋がりますので、毎日コツコツと続けて、花粉症に打ち勝ちましょう。
花粉症がつらい季節が間もなくやってきますが、今からでも出来る対策はたくさんあります。
花粉症でない人も、油断することなく花粉症デビューをしないよう注意をしましょう。
花粉症のピークと言われる3月中旬を迎える前に、少しづつ対策をしていくと、鼻水などの症状を緩和することができるかもしれません。